本使い日記

『文豪たちの嘘つき本』を使う

こんにちは、本使いです!

今回使うのは『文豪たちの嘘つき本』です。

1 読んだら役に立つと思われる人

・文豪達の居留守の仕方を知りたい人

・文豪達の人柄を知りたい人

・嘘について考えたい人

 

2 この本の個人的に良かったところ3点

①居留守から様々な文豪の性格が見えてきたこと

②嘘に乗るという遊び

③嘘が誰のためかが大切

 

3 読んだきっかけ

この本を読んだきっかけは、

人の心に残るものがあるから文豪になっていると思うので、

そんな文豪たちはどんな嘘をつくのか気になったので読んでみることにしました。

 

 

4 本を使っての変化

この本を読んで大きく3つの変化がありました。

 

まず、1つ目は、

居留守から様々な文豪の性格が見えてきたことです。

 

文豪達は有名になることで編集者などへの対応方法として、居留守を使っていたようです。

 

・あまりに記者がしつこいので本人がいないと云ったらいないよと面と向かって云う

・木曜日だけ面会する

・玄関のすぐ横の部屋で、きせるをぽんぽんたたきながら゛先生は今留守です゛と自分でいう

・本当に亡くなった女中が「先生はお亡くなりになりました」と眼に涙をにじませても信じてもらえない

・旅行中と居留守を使ったのが嘘の申し訳なさから本当に旅に出る

 

居留守と一言に言ってもこれだけのバリエーションが出てくるのが面白い。

 

・徹底的に会いたくないのか?

・人を選んで会いたいのか

・直接言うのか?間接で言うのか?

・嘘をついたことに罪悪感を感じるのか?

 

それぞれの人柄がよく出ていて文豪自身が面白い。

 

また、これだけの種類の嘘が出てくるのだから、

嘘の内容から相手がどんな人なのかを知る手掛かりになると思いました。

 

 

2つ目は、

嘘に乗るという遊びです。

 

嘘はつくべきではないと基本思っています。

 

しかし、本当のことだけを言っても面白くはない。

 

お金や人を傷つける嘘はつかない方がいいと思いますが、

自分と相手の間でこれは嘘であると分かっているのならそれはそれでありだと思いました。

 

例えば、

遅刻してきた相手が困っている人が途中にいてそれを助けたと言ったとしましょう。

 

ここで「嘘でしょ」と言うあるいは疑わしい目を向けると

信じてくれないのか?

と話が嘘より信じてくれるのか?信じてくれないのか?に話がすり替わってしまいます。

 

それよりは、

「それは良いことしたね。その話詳しく聞かせて」

と乗ってみるのも良いように感じます。

 

困っている人を助けたことは信じているので、

信じているか?信じていないか?にはなりません。

 

話をしようとしないのなら嘘の可能性が高まります。

(話が本当で単に照れくさくて話したくないのなら、

少し話して欲しいと粘っても怒りはしないでしょう)

 

話を詳しくしてつじつまが合わなくて、

相手が謝ってくるならこいつには勝てないと次回から嘘をつかなくなるでしょう。

 

相手がつじつまをあわせて詳しい話ができるなら、

本当の場合もあるし頭がいいのか?本当にそう思い込んでしまっているのか?

 

後で嘘であることがはっきりした場合は、

嘘をつくと分かって、付き合うのか?

自分の見抜けない嘘をつく人と付き合うのは難しいと判断するのか?

 

その時になって判断しても良いと思いました。

(お金や人を傷つける嘘を除く)

 

 

最後の3つ目は、

嘘が誰のためかが大切ということです。

 

嘘といっても

・自分を大きく見せるための嘘

・相手が傷つかないための嘘

・人を楽しませるための嘘(いたずら)

など

 

自分のための嘘なのか?他人のための嘘なのか?

 

自分のための嘘で相手を信じさせられたとしても、

自分自身は嘘だと思っているあるいは嘘だと気づいていないくても、

本当のことと異なっているので

その差が相手が騙されたと信用を失うのか?

事実にするために自分でその差を埋めてしまうのか?

 

その嘘によって何らかの変化が起きることは少なくないでしょう。

 

相手を守るためについた嘘(あなたのためを思ってと自分願望を相手に投射するのは除く)なら、

なんで本当のことを言ってくれなかったのと言われたとしてもそれほど怒りはしないでしょう。

 

それを理解せず怒るようでは、

その関係性を続けていくのは難しいとおもいます。

 

人を楽しませるための嘘として、

実害のない嘘で普段と違う経験をすることや

お互いに嘘と知りながらそれに乗っかって嘘を積み重ねて行くのは、

日常に彩りを加える良いことのように思えました。

 

全体的な感想としては、

嘘をつかないようにするだけでなく楽しい嘘をつきたいと思える1冊でした。

 

5 おわりに

いかがでしたでしょうか?

気になった方は

文豪たちの嘘つき本』を使ってみてはいかがでしょうか?