『言語化するための小説思考』を使う
こんにちは、本使いです!
今回使うのは『言語化するための小説思考』です。

1 読んだら役に立つと思われる人
・小説家が何を考えているのか知りたい人
・小説の書き方の1つを知りたい人
・小説に必要なことを知りたい人
2 この本の個人的に良かったところ3点
①書いたことから発想する考え方
②自分の中に小説法があるという考え方
③抽象化して個別化する考え方
3 読んだきっかけ
この本を読んだきっかけは、
最近、言語化の本を読んだので小説を絡めると
どうなるのか興味を持ったので読んでみることにしました。
4 本を使っての変化
この本を読んで大きく3つの変化がありました。
まず、1つ目は、
書いたことから発想する考え方を持てたことです。
この本の中で小説で書いたことが事実と違っていたら、
事実と違っていてもつじつまが合うような発想をすることが紹介されている。
これは自分が想定していないことが現実に起きた時に、
どう対応するかに通じているように感じた。
自分の想定と違っていたと思考を止めてしまうのか?
それともそこから1歩踏み込んで、
それにどう対応するのか?
どうしてそう思ったのか?
は自分の思考を深める方法だと考えました。
2つ目は、
自分の中に小説法(個人が持っている小説へのこだわり)があるという考え方です。
この本の中で紹介されている小説法の例としては、
・共感法
共感できる登場人物がいなければらならない
・「ご都合主義」関連法
作中で発生する「偶然」が作品の(あるいは著者の)利益になることに厳しい
・起承転結逃亡罪
きちんとしたオチが欲しい
自分を振り返ってみると、
共感やご都合主義にはそれほど厳しくないが、
きちんとしたオチは欲しいと思っている気がしました。
小説を読みながら面白いと思ったら、
何を面白がっているのか?
自分の評価軸を改めて見直してみたいと思いました。
最後の3つ目は、
抽象化して個別化する考え方を知れたことです。
自分が経験したことだけを小説に書いていたら、
話がすぐになくなってしまうのではと漠然と思っていました。
抽象化して個別化する考え方とは、
自分が詳しく知らないことを自分の経験したことで
似ていると思われることに引き寄せることによって、
個別のことで同じことが起こると推測して
個別の話に当てはめていく考え方。
例えば、野球好きな人がなんでも
野球で言えば〇〇みたいな関係といったりすること。
一芸に秀でた人が、
他のこともすぐに出来てしまうのは、
こう言った抽象化から個別化が
うまく機能しているからなのではないかと思いました。
小説に限らず書くことがなくなるのではという心配に
1つの答えを得た気がしてこれからも書き続けていこうと思えました。
全体的な感想としては、
どれだけ自分の想定外を書けるかが小説の面白さの1つであると感じる1冊でした。
5 おわりに
いかがでしたでしょうか?
気になった方は
『言語化するための小説思考』を使ってみてはいかがでしょうか?