『あの国の「なぜ?」が見えてくる世界経済地図』を使う
こんにちは、本使いです!
今回使うのは『あの国の「なぜ?」が見えてくる世界経済地図』です。

1 読んだら役に立つと思われる人
・トランプ関税の影響を知りたい人
・投資をしたいまたはしている人
・今後の日本について知りたい人
2 この本の個人的に良かったところ3点
①今の米国について知れたこと
②今の中国について知れたこと
③今の日本について知れたこと
3 読んだきっかけ
この本を読んだきっかけは、
世界経済について各国のGDPがどうかなど、
指標だけで内情についてはあまり知らないな
と思ったので読んでみることにしました。
4 本を使っての変化
この本を読んで大きく3つの変化がありました。
まず、1つ目は、
今のアメリカについて知れたことです。
アメリカは貿易赤字でなのに大丈夫なのか?
と思ったことはありました。
それを基軸通貨で需要のあるドルの国債で補っている。
基軸通貨(国際取引に使う通貨)であるので国債が売れるので国を運営できている。
しかし、国債の利払い+社会保障+国防費だけで歳出50%近くを
使ってしまっているので自由に使えるお金が少ない。
インフレを抑制しようと利上げをしようとすれば、
国債の利払いの増加を招いて政府の財政を圧迫する。
格差の是正に制作を打とうにも予算が限られる
その間にも格差は広がっていく。
国民からの格差是正の要望にも答えられない状況が、
トランプ関税という外交で成果を得ることで、
国民からの支持を得ているように感じました。
2つ目は、
今の中国について知れたことです。
中国が不動産バブルの仕組みは、
地方政府が農民から安い補償金で農地を事実上取り上げて、
その土地の使用権を不動産開発業にオークションでなどで高く売却していた。
そのお金が地方政府の大きな収入源になったので、
地方政府が不動産価格を吊り上げることを推進。
経済の実態とかけ離れて不動産価格が上昇、
国民も不動産を信用して投資してさらに上昇。
不動産の危険性を感じた中央政府が
不動産デベロッパーの借金総額に直接的な上限を設ける。
多額借金で事業を回していた業界大手だった不動産会社が事実上のデフォルト。
それにつづいて大手のデベロッパーが次々と経営破綻。
その結果残ったのが、
未完成のマンションや地方政府は大きな収入源であったので債務への返済が困難になる。
(地方政府は自由に借金できないので正確には地方政府融資平台という
インフラ設備などの資金調達の為に設立した投資会社に債務を抱える。
表向きは会社扱いなので地方政府の債務にならない隠れ債務になる。)
不動産の値上がりをベースとした経済が崩壊し、
生産力の高さによる過剰生産で薄利多売で賃金が上げられない、
国民は未来は良くならない、消費を先送りして物が売れない。
そうしたことから、
物価が下がるデフレ・スパイラルに陥る。
あふれたものは輸出され海外の商品の価格を下げることもあります。
人口の減少も確実な中国が
世界の工場からどのような変化をしていくのかに注目していきたいと思いました。
最後の3つ目は、
今の日本について知れたことです。
金融不安になると出てくる有事の円。
政府は巨額債務をかかえているのになぜだろうと疑問に思っていました。
その答えは、
対外純資産(政府、企業、個人海外に保有する資産の合計から海外に対して負っている負債の合計を差し引いたもの)
533兆円。
25年の配当や利子は25年36兆円。
これは過去の日本の築きあげてきた資産。
NISAなども始まっていることは、
日本が人口減少していくことへの対策として、
資産を積み上げて経済の影響力を持ち続けることが、
日本の安全や影響力を守るのにとても大切なことだと改めて感じました。
全体的な感想としては、
世界は今変換点にいることを感じる1冊でした。
5 おわりに
いかがでしたでしょうか?
気になった方は
『あの国の「なぜ?」が見えてくる世界経済地図』を使ってみてはいかがでしょうか?