本使い日記

『友達の数は何人?:ダンバー数とつながりの進化心理学』を使う

こんにちは、本使いです!

今回使うのは『友達の数は何人?:ダンバー数とつながりの進化心理学』です。

1 読んだら役に立つと思われる人

・ダンバー数を詳しく知りたい人

・友達関係のヒントが欲しい人

・人のつながりについて知りたい人

 

2 この本の個人的に良かったところ3点

①ダンバー数をくわしく知れたこと

②言葉は遠隔の毛づくろいと知れたこと

③志向意識水準について知れたこと

 

3 読んだきっかけ

この本を読んだきっかけは、

ダンバー数が150なのをなんとなく知っていたので、

詳しく知ろうと思って読んでみました。

 

 

4 本を使っての変化

この本を読んで大きく3つの変化がありました。

 

まず、1つ目は、

ダンバー数について詳しく知れたことです。

 

人が直接かかわれる数の限界が150は他の本で知っていました。

 

この本の中ではそれが

親密度の高い順から同心円状に5、15、50、150と約3倍に広がっていくと書かれています。

 

これに従うとして、

一番親密な5人は誰なのか?

150人までの同心円を描いて思い浮かんだ人はどこに入ると思うのか?

でき上がった同心円の人の分布に自分は納得できるのか?

 

自分の人間関係を見直す1つのきっかけになると思いました。

 

2つ目は、

言葉は遠隔の毛づくろいと知れたことです。

 

この本の中でサルを例にとって

親密さを深めるために毛づくろいが大切と紹介されています。

 

触れることで皮膚を指先で刺激すると、

脳内にエンドルフィン(「脳内麻薬」とも呼ばれます。

痛みやストレスを感じた際に分泌され、多幸感や幸福感をもたらす働きがあります)

が放出されるそうです。

 

それだけ触れることは特別な意味があるわけですが、

家族・恋人関係やマッサージの時など体に触れることは

とても限られているように思います。

 

知り合って間もない人や関係の薄い人に触れられるのは

苦手という人が大部分なのではないでしょうか?

 

では人間の場合はどうするかというと、

1つの方法として言葉を交わすことで相手に関心があり、

気持ちがあることを伝えて親密さを高めています。

 

遠隔毛づくろいときいて思い浮かべたのは、

優しく撫でるイメージだったので、

自分の使った言葉がそのイメージに合わずに、

相手を実は叩いて傷つけたりしていないか?

とふと考えてしまいました。

 

イメージとして自分の言葉が相手を優しくなでるものになっているのか?

を関係を深める時の1つの指標にしようと思いました。

(少なくとも言葉を手の動きのイメージにすることを習慣にすれば、

心が乱れている時でも一呼吸立ち止まることはできそう。)

 

 

最後の3つ目は、

志向意識水準を知れたことです。

 

この本の中で、

志向意識水準は、相手の心を推察する能力としています。

 

5次までの志向意識水準の例文として

「私が思うに(1)、きみはこう考えているんだろう?(2)、

つまり私が望んでいるのは(3)、私が……するつもりだと(4)、

君に信じてもらう(5)、ことなんだと」

が書かれています。

 

1次については、

自分はこう考える、こう思うと認識している状態。

 

2次については、

相手はこう考えていると認識している状態。

 

1次と2次で大きく違うのは、

自分の見ている世界以外に他の世界があると認識しているかどうか?

 

仮に誰かが

「私って○○じゃないですか?」といったら、

自分が知っている世界がすべてで相手もそれを知っている認識とも取れるので、

1次志向意識水準の段階にいる可能性があるかもしれません。

 

3次以上については私には中々難しく思えたので、

著者の言いたいこととずれている可能性があるかもしれません。

 

それを前提として、

自分なりの3次以上の解釈を述べていきたいと思います。

 

3次については、

世界に対しての個人レベルの信念や感想を持つ。

 

4次については、

3次の信念や感想を相手に提案できる。

 

5次については、

4次で提案されたものを相手が承認して達成される。

 

6次については、

フィクションにおいて成り立って物語の中で起きる5次志向までの内容を

物語の外にいる観客の心理を理解し物語を信じさせることができる。

 

この解釈で正しいとすると、

根底にある考えは自分の世界、他人の世界があり、

自分の世界を知り、それを相手に伝え、それに納得してもらう。

 

1次に2次についてはすっきりできたものの

特に3次について中々難しく感じたのは、

自分の中の世界観や信念がはっきりしていないからと思ってしまいました。

 

また、6次については、

物語を書く際には、物語の中での整合性はもちろんのこと、

物語を楽しむ人が素直に信じて入きやすくするにはどうしたらいいのか?を

を考えることも大切だと改めて考えさせられました。

 

 

全体的な感想としては、

お互いを意識して関われる人数は限られているので、

誰と関わるのを大切にするのか?を考えさせられる1冊でした。

 

5 おわりに

いかがでしたでしょうか?

気になった方は

友達の数は何人?:ダンバー数とつながりの進化心理学』を使ってみてはいかがでしょうか?