『「良い質問」を40年磨き続けた対話のプロがたどり着いた 「なぜ」と聞かない質問術』を使う
こんにちは、本使いです!
今回使うのは『「良い質問」を40年磨き続けた対話のプロがたどり着いた 「なぜ」と聞かない質問術』です。
1 読んだら役に立つと思われる人
・いつもと違う会話をしたい人
・会社で予定時間を過ぎるまで会議をしたが何も決まらなかったことがある人
・相手に考えさせる前についついアドバイスをしたくなってしまう人
2 この本の個人的に良かったところ3点
①待つのも行為と思えたこと
②いつ?の質問による事実会話への入り方に気付けたこと
③事実と思い込みと感情の区別を考えられたこと
3 読んだきっかけ
この本を読んだきっかけは、
「なぜ」の質問を使わない方が良いと思えるタイトルから、
その理由とそれに変わる質問が何か興味を持ったので読んでみることにしました。
4 本を使っての変化
この本を読んで大きく3つの変化がありました。
まず、1つ目は、
待つのも行為と思えたことです。
事実についての質問をして本人に変化があるまでにタイムラグがある例が紹介されています。
今まで事実についての質問をしていても、
ついつい自分の対応方法を付け加えていたように思いました。
何か行動していることが良いと思い、
待つことがどうにもじれったかったのかも知れません。
特に相手に対して事実の確認して、
相手が自分で何かに気づくまで待つのは
それに気づいて本人自身から行動するのはとても大切なことだと思えました。
(ふと作業の時間は減らし、人との関係に時間をかけるという言葉が浮かびました。)
2つ目は、
いつ?の質問による事実会話への入り方に気付けたことです。
事実質問としてこの本の中でまず最初に出てくるのがいつ?
いつ?と言われれば、
それがいつなのかを自然と思い出そうとします。
解釈について、いつと聞かれても答えられません。
(その解釈のきっかけになった出来事をならいつで答えれるかもしれません。)
事実質問の良いところとしては、
思い出すことで自分自身に自然と向き合うことになることです。
今まで忘れていたことや自分の知らなかった面を見つけることができ、
それを相手に話すことで自分を知ってもらえることで関係が近くなる可能性もあります。
自分が思うことと相手が思うことを互いに言い合うだけでなく、
そう思うことになった出来事など事実にも目を向けることで、
より良い会話と関係を築いていこうと思いました。
最後の3つ目は、
話を事実と解釈と感情の区別を考えられたことです。
事実と解釈と感情の3つの区分だとすると、
自分の中で考えてみると、
事実と解釈は近い、
感情は事実と解釈と遠いイメージが浮かびました。
例えば、一般的にこう考えられていると言ったら、
それは何か研究など根拠のあるものなら事実に近い、
身の回りの本人の経験からこうではないかは解釈かも知れません、
この本の中での事実は、思い出せることと定義しています。
そして、いつ(When)、どこ(Where)、誰(Who)、何(What)
を事実質問の疑問詞としています。
時間や場所や人や物については、
そうかそうでないかは他の人から見ても判断できます。
なぜ(Why)、どう(How)については、
なぜは本人にとっての理由、どうはどう感じるのかと
本人の解釈を聞く質問であってそう解釈をする根拠となった
事実の解釈がずれている可能性が隠されています。
例えば、自分は失敗ばかりしていると思っていても、
他の人と比べると失敗は少ないのに本人が完璧主義で
失敗したことばかりに目が向いていてそう解釈している。
(他には、相手との関係を考えて相手に都合の良い理由や感想を述べたりなど)
自分の中に事実と思い込んでいる解釈が実は沢山あるような気がしました。
これは思い出せるものか?
を1つの基準として事実と解釈を分けながら、
解釈を支えている事実があるのかにも目を向けていこうと思いました。
全体的な感想としては、
事実と解釈の違いについて考えさせる1冊でした。
5 おわりに
いかがでしたでしょうか?
気になった方は
『「良い質問」を40年磨き続けた対話のプロがたどり着いた 「なぜ」と聞かない質問術』を使ってみてはいかがでしょうか?